
まず、この時期に注意する必要がある。
97年6月16日から17日までは、オランダ・アムステルダムでEUサミットが開かれ、97年6月20日から22日までは、アメリカ・デンバーでG8サミットが開かれている。つまり、この二つのサミットの直前に、ビルダーバーグ会議は開かれているのである。
サミットの裏会議――、まさにこれがビルダーバーグ会議なのである。
今回の主な招待者をまず示してみたい。
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The Chairman of Bilderberg Meeting
Sir Peter Carrington |
| 氏名 | 略歴 |
| ピーター・キャリントン | ビルダーバーグ議長、元NATO事務総長、元英国外相 |
| ヴィクトル・ハルベルスタッド | ビルダーバーグ会議名誉事務局長、ライデン大学教授(社会経済学) |
| ジョバンニ・アニェリ | フィアット社名誉会長 |
| ウンベルト・アニェリ | イフィル社会長 |
| ポール・アレアー | ゼロックス会長・CEO |
| マイケル・ヘイドン・アマコスト | ブルッキングス研究所所長 |
| フランシスコ・ピント・バルセマン | 元ポルトガル首相 |
| パーシー・バーネビック | ABB社長・CEO |
| ロバート・バートレイ | ウォール・ストリート・ジャーナル編集長 |
| ロイド・ベンツェン | 元米国財務長官 |
| サミュエル・バーガー | 米国大統領補佐官(国家安全保障問題担当) |
| マーチン・ファンデルベルグ | ロイヤル・ダッチ・シェル・グループ専務取締役 |
| フレッド・バーグステン | 米国国際経済研究所所長 |
| リチャード・バーンスタイン | ニューヨーク・タイムズ書評家 |
| エルンスト・ファンデルボイゲル | 元ビルダーバーグ会議名誉事務局長、ライデン大学名誉教授(国際関係学) |
| カール・ビルト | 旧ユーゴ和平国際会議共同議長、元スウェーデン首相 |
| コンラッド・ブラック | テレグラフ社会長 |
| アントニオ・ボルヘス | INSEAD学部長 |
| ジョン・ブラウン | ブリティッシュ・ペトロリアム・カンパニーCEO |
| ジョン・ヘンリー・ブライアン | サラ・リー会長・CEO |
| フベルト・ブールダ | ブールダ・メディア会長 |
| ウルリヒ・カルテリエーリ | ドイツ銀行代表取締役 |
| ベルトラン・コロン | ラファルジュ会長・CEO |
| ジョン・コージン | ゴールドマン・サックス会長・CEO |
| フラビオ・コッティ | スイス外相 |
| ケネス・ダム | IBM副会長、元米国国務副長官 |
| エティエンヌ・ダビニョン | ソシエテ・ジェネラール・ド・ヘルジーク社会長、元EU委員会副委員長 |
| ウフェ・エレマン・イエンセン | デンマーク外相 |
| デイヴィッド・フラム | 政治解説者 |
| ルイス・ガースナー | IBM会長・CEO |
| リー・ハミルトン | 米国下院議員 |
| リチャード・ホルブルック | 米国国務次官補(欧州担当) |
| ウィル・ハットン | オブザーバー編集長 |
| ヤン・ホイゲベルト | アルネイ・クレディエトバンク・グループ会長 |
| ドナルド・ジョンストン | OECD事務局長 |
| ヴァーノン・ジョーダン | 弁護士、公民権運動指導者、元全米都市連盟会長 |
| ヘンリー・キッシンジャー | 元米国国務長官、キッシンジャー・アソシエーツ社会長 |
| アンドレ・レヴィ・ラン | バンク・パリバ取締役会会長 |
| ロバート・マブロ | オックスフォード研究所(エネルギー学)所長 |
| ウィリアム・マクドナー | フェデラル・リザーブ・バンク・オブ・ニューヨーク社長 |
| ペタル・ミッテルバウアー | ミバ会長 |
| エギル・マイクルバスト | ノルスク・ヒドロCEO |
| サム・ナン | 元米国上院議員 |
| ダビッド・オッドソン | アイスランド首相 |
| アンジェイ・オレホフスキー | 元ポーランド外相 |
| ヨルマ・オリラ | ノキア社長・CEO |
| コリン・パウエル | 元米国統合参謀本部議長 |
| ロックラン・クイン | アライド・アイリッシュ・バンク・グループ会長 |
| サイモン・ロバートソン | 元クラインオート・ベンソン・グループ会長 |
| デイヴィッド・ロックフェラー | ロックフェラー・グループ会長、元チェース・マンハッタン銀行会長 |
| シャロン・ロックフェラー | WETA-TV&FM社長・CEO |
| エリック・ロール | SBCワールブルグ上級顧問 |
| モーリーン・サビア | モーリーン・サビア・インターナショナル理事長 |
| エスピリト・サント・サルガド | バンコ・エスピリト・サント社長・CEO |
| ユルゲン・シュレンプ | ダイムラー・ベンツ社長 |
| クラウス・シュバーブ | 世界経済フォーラム理事長 |
| ジャック・シェインクマン | アマルガメーテッド・バンク・オブ・ニューヨーク会長アマルガメーテッド・バンク・オブ・ニューヨーク会長 |
| レスリー・スタール | CBSニュース・国務通信員 |
| ジョージ・ステファノプロス | 米国大統領上級顧問 |
| ピーター・サザランド | ゴールドマン・サックス・インターナショナル会長、元WTO事務局長 |
| ビョルン・スヴェードベリ | スカンジナヴィスカ・エンスキルダ・バンケン社長・CEO |
| マーチン・テイラー | バークレイズ社CEO |
| アンドレ・フランソワ・ヴィルヌーヴ | ロイターズ・ホールディングズ取締役 |
| エズラ・ヴォーゲル | ハーバード大学教授(社会科学)、元米国国家情報会議上級専門官 |
| ポール・ヴォルカー | ジェームズ・D・ウォルフェンソン社会長、元FRB議長 |
| フランツ・フラニツキー | 元オーストリア首相 |
| マルクス・バレンベリー | インベスター副会長 |
| スタンリー・ワイス | ナショナル・セキュリティー会長 |
| ジョン・ホワイトヘッド | 元米国国務副長官 |
| ジェームズ・ウォルフェンソン | 世界銀行総裁 |
| ポール・ウォルフォウィッツ | 元米国国防次官(政策担当) |
| カシミル・ヨスト | ジョージタウン大学外交術研究所所長 |
また、招待者リスト以外にも、有名人が参加していたことを記さなければならない。それは、アメリカ大統領夫人ヒラリー・クリントンである。
ヒラリー・クリントンは、突然ビルダーバーグの集会に姿を現す。それに関して、「ファーストレディーは、レイク・ラニア・アイランドにいただけだった」と、ホワイトハウスは主張する。まさにサミットの前に、並々ならぬ緊張があったことをうかがわせるエピソードである。
これは、フランスの国際外交研究所長ティエリ・ド・モントブリアン博士の側近として、この45回目を数えるビルダーバーグ会議に参加した新進気鋭のフランス人政治学者の証言である。
彼のような側近は無名であるが、会議の議事進行役を努める主要メンバーの記録係、鞄持ち、秘書、あるいは貴重なアドバイスを与えるエキスパートとして重要な役割を担っている。
そして、側近たちの一致した意見としては、会議があまりにも秘密主義に貫かれているため、かえって反感を抱き、慎重さを捨てて会議の内容を暴露したくなるというのだ。
例えば、ワシントンDCのシンクタンク、国際経済研究所の所長を勤めるフレッド・バーグステン氏。穏健派、学者肌、市場指向の政策専門家として一般には知られているが、ビルダーバーグ会議での氏は、世界自由貿易とその必然的な結果としてもたらされる世界統一政府の熱狂的唱道者であった。
会議の席でバーグステンは、西側リーダーのほとんど(クリントン大統領、コール・ドイツ首相、シラク・フランス大統領を含む)が、例えばEU、NAFTAなど巨大な国際機構に国民を従属させるのに熱心でないとして嘆いていたらしい。
そして、バーグステンは、「グローバリズムの流れや“市場の力学”は、もはや政治家がどんなに抵抗しても止められるものではないし、敏感な財界人はそれを悟り、新しい歴史の流れを作ろうとしている」と言って参加者らを説得した。
参加者の中には、ゴールドマン・サックスとウォールストリート投資銀行の経営者の他に、世界的な銀行からの参加者も含まれていたが、みな熱心にバーグステンの意見を聞いていたという。
伝統的な国家主義を世界統一主義一色に塗り替えようという宣言が採択された他に、ビルダーバーグ会議は、世界的に最も尊敬されている政策立案家たちの公的発言が、ここで話される私的発言と大きく食い違うことを明らかにしたのである。
「この世界政府の治安を維持するために、NATOを拡大し、ロシアに発言権を与えることを合意し、ヨーロッパ以外の地域でもNATO軍が展開できるようにした。」
とは、ヘンリー・キッシンジャー。
キッシンジャーは、何年も前のビルダーバーグ会議で、
「NATOは早い段階から実質的には国連の軍隊だ。」
と発言したことを引用して、次のように説明した。
「アメリカ軍はすでにボスニアで青いヘルメットをかぶり、国連安全保障理事に対して報告の義務を負っているヨーロッパの司令官の指揮下に入り、しかも議会や大統領の許可を得ていない。」
今、国際軍が事実上創設されたことにより、さらなる大きなステップが達成された。それは、NATOの拡大が合意されてから、NATOが世界のどこに派遣されてもロシアは容認するようになることだ。
そして、NATOが最初に軍隊をヨーロッパ以外に派遣するとしたら、「おそらくアフリカのホットスポット、コンゴ(旧ザイール)」となるであろう。
「その方が、NATO軍を最初に中米アメリカあたりに派遣するよりも、反発は少ない。」
キッシンジャーはこのように語った。
(クリントンは“人種関係”セッションのパネルに名を連ねており、開会式のスピーチでは、“人類皆兄弟”であり、将来有色人種がアメリカにおいて多数を占めることにアメリカ人は備えておくべきだと言った。また、ビルダーバーグ会議の会期中に、議会がかつての奴隷制について正式に謝罪した。)
「数年のうちに、白人、アフリカ系アメリカ人、アジア系アメリカ人が交わり、世代が下がるに従い、文化的相違はなくなっていくだろう。生物学的混交プロセスが進むにつれ、人々は国境のない世界をより受け入れやすくなるだろう。そして、その世界ではもはや国家は過去の存在でしかなくなるだろう。」
これらの言葉は、世界エコロジーの議題の中で、ビルダーバーグやその姉妹組織である三極委員会(TC)が近年よくキーワードとして使用するようになったものである。
「濁った水と濁った空気には境界はないのと同様に、人種混交が進むにつれ、人々は宇宙船地球号を守るため、国連のもとに超国家機関が必要であることに気づくだろう。」
最近のギャロップ調査で、アメリカにおける人種の雑種化容認の割合が高くなっていることを引用した。
『61%の白色系アメリカ人は黒人との結婚に好意的であり、1958年の4%、1994年の45%と比較するとその伸びは著しい。
最近の調査では、93%の白人が大統領が黒人であってもかまわないとしており、1958年の35%、1987年の77%と比較してもやはり著しく伸びている。』
しかし、好意的であった人の多くは、実際にはアフリカ系アメリカ人とは結婚しないだろうし、アフリカ系アメリカ人の大統領を望まないのではないか、という発言もあった。
「しかし、これほど多くの白人がそのように言わざるを得ないと感じたのは格段の進歩であり、国民の考えが国家主義的メンタリティから素早く抜け出しつつあることがうかがえる。」
「彼らに好きなようにテレビを見させ、フレンチポテトを食わせておけば、彼らはいつのまにか夢想家になっていくことだろう。」
参加者の顔には、同意の笑いの他にニヤリとした含み笑いが浮かんだ。
人種的雑種化を進め、NATOを国連下に世界中の至る所に配備するという2つの目的を同時に達成するために、ジョイントチーフ・オブ・スタッフの中で唯一の黒人であるパウエル将軍に白羽の矢がたち、今回のビルダーバーグ会議に“目玉”として招待された。
パウエルは頻繁にメディアに登場し、人々の注目を集めた。彼の人気は湾岸戦争以後衰えず、実に90%台を維持している。パウエルとビルダーバーグが手を組むのは、自然な成り行きであった。
「湾岸戦争は、パウエルを作っただけでもやる価値があった。」
という発言もあった。
数年前、パウエルがまだジョイントチーフの議長をしているとき、アメリカ軍の指揮官が外国の軍隊の指揮下に入ることに関して、彼の意見を聞いたことがある。パウエルは、彼自身ロックフェラーの一員であることを認めていることからもわかるように、この違憲行為を養護した。
パウエルは、ビルダーバーグのメンバーに対して「人種的調和、そして強い国連とNATO」のために全力を傾けることを約束した。
「パウエルの存在は、傍流の位置にいるアメリカ人が、国家主権の妄想から脱却して世界のあるべき方向を目指すのを助けるのに大いに役立つ。」
とは、クリントン政権の報道官で、ビルダーバーグ会議に2回出席しているステファノプロスの発言である。
クリントンと言えば、1991年にドイツのバーデン・バーデンで開催されたビルダーバーグ会議のメンバーであった。その当時アーカンソー州知事であった彼は、その後国際エリートとしてホワイトハウスへの階段を駆け登ったのである。
しかし、ビルダーバーグの上級メンバーは、自分たちの勝利を疑わない。
「社会正義に対するこのような散発的な抵抗は、重要な問題であり、真剣に取り組まなければならない。」
これは、デイヴィッド・ロックフェラーのグループに属すると思われる者が小声で語った内容である。
「しかし、すべて人々の平和と繁栄の世界を理想とする世代がやがて台頭し、彼らはいずれ孤立し、飲み込まれることになるだろう。」
歴史的に、デイヴィッド・ロックフェラーとその甥ジョン・ロックフェラー4世の世代は、「すべての人々のための繁栄」の時代に生きている。
つまりこれは、アメリカの生活水準を引き下げる一方で、貧しい国の生活水準を引き上げ、お互い同レベルにすることを意味する。しかも、ロックフェラー自身の影響力と資産を減じることなくである。
「貧しいラテンアメリカ諸国から、もっと移民を受け入れるようにすべきである」という意見もあった。これによりアメリカの産業界に安い労働力を供給するなどして、両国の経済的プレッシャーを減らしてはどうかという提案である。
これに対し、NAFTAの利用が提案され、国連を含んだ三方向協議は敬遠された。国連のような超国家機関が協議に加わると、アメリカは望ましくない移民を受け入れざるを得なくなる可能性があるからだ。
「来年予定しているプログラムを知ると、会員の中には相当驚かれる方もいることでしょう」
あるアメリカ人が言った。
クリントン政権のイランとサウジアラビアに対する戦略をけなす発言が続出したとき、ホワイトハウスの国家安全保障会議事務局長サミュエル・バーガーは、口元をしっかりと結び無言のまま着席していた。
どちらのセッションのブリーフィングペーパーも、外交問題評議会(CFR)と「湾岸地域の安定と安全保障」に関するタスクフォースによる研究に大きく依拠している。
1992年以降、湾岸地域におけるアメリカの戦略は、「二重封じ込め政策」として知られている。イスラエルの元諜報部員で、米国籍を取得し、クリントンの大統領就任と同時にホワイトハウス入りしたマーチン・インディクにより考案されたこの「二重封じ込め政策」は、単純で残忍な政策である。イランとイラクを、貿易封鎖と経済制裁、および欧州関係国による国交断絶により同時に封じ込めようとするものだからである。
ビルダーバーグ会議では、ブリーフィングペーパーは元国務長官ヘンリー・キッシンジャーが監修して作成される。そのブリーフィングペーパーでは「二重封じ込め政策」が「単純すぎる」「間違っている」として、完全に無視されている。他のコメンテーターも「雑」で「非生産的」であると評した。
驚くことに、その批判の的となったのは湾岸地域におけるアメリカの同盟国、2万2000人の米兵を養っているサウジアラビアであった。
石油資源が豊富なこの君主国は、以下のような諸々の理由で非難の的となった。
「改革に抵抗している。国際金融基金の助言を無視し続けている。西側諸国からの支払いを延滞している。帳簿のデータを開示しない、あるいは開示しても改ざんしている。腐敗に対して無策である。反対勢力の要求を単なる圧力としてしか捉えない。……等々。」
その場にいたアメリカ政府関係者も、これら批判に対して何の説明も抗弁もしようとはしなかった。議論の進行中、参加者リストになかったヒラリー・クリントンが、中東問題担当のデニス・ロスを引き連れて会場に現れた。
ロスは、イランがテロリスト国家であり、核準備国であるとしてクリントン政権の「二重封じ込め政策」を養護した。
しかし、彼の発言はかえって欧州のビルダーバーグ・メンバーから“テロの応酬”であるとの反発を買った。おそらくこの反発の裏には、一般アメリカ人には知られていないがヨーロッパでは常識となっている事実、すなわちCIAとモサドによる最も破壊的な対イラン・テロ活動が中東地域での紛争を激化させているという事実の認識がある。
大量破壊兵器としての核をイランが取得したがっているという話は、いつもの決まり切った話として、みな取り合わなかったのである。
ビルダーバーグで議論されたことが、クリントン政権の湾岸諸国に対する政策にどれくらいの影響を及ぼすかを予測することは難しい。しかし、CBSキャスターのレスリー・スタールの言動に注目したい。彼女はビルダーバーグ会議に初めて出席した一人だが、湾岸諸国に関する議論の4日後、CBSニュースはサウジアラビアに対して厳しいキャンペーンを開始したのである。

国家安全保障問題担当補佐官サミュエル・バーガーによると、クリントン政権は中国を強大な軍事国として、新世界秩序に組み込むことが可能であると見ている。
中国の軍事力が強くなければ、太平洋地域において、共産主義国とは決して完全なパートナーシップを築くことができない。つまり、世界政府を構成する主要3地域の一つとして、ヨーロッパ連合(EU)とアメリカ連合(NAFTA)と並んで成立する要件を満たし得ないのである。
バーガーが説明したホワイトハウスのポジションは、ビルダーバーグ会議出席者と国務省の高官からの情報により暴露された。
目的は、軍事的に強大な中国の存在である。これにより、太平洋地域におけるアメリカの軍事的プレゼンスを正当化することができ、国際金融機関はアメリカと中国双方の軍備増強から利益を得ることができる。
「しかし、国民からの反発に備える必要がある。」
と、バーガーは警告する。
なぜなら、ほとんどのメディアは中国への武器輸出スキャンダルを、まだ国民に伝えていないからである。
パット・ブキャナンなどに直接触れることなく、バーガーは国民に向かって安心するよう説得している。
「中国との貿易は、利益にこそなっても危害にはならない。」
バーガーは、ブキャナンの記事を引用した。その記事の内容は、1995年にクリントンが中国相手のスーパーコンピューターの販売を解禁し、アメリカに対する潜在的危機を高めたというものであった。
中国はまた、SS20用のシャシーを購入している。SS20はロシア製移動式ミサイルで、ロスアンゼルスをも狙うことができる。
しかし、ビルダーバーグの心配は、近未来にアメリカが軍事的に安全であることだけではない。むしろ、中国の大きな市場と鉱物資源を利用しながら、軍備拡大レースをなんとか維持することにある。
「外交問題評議会(CFR)に対し、『中国は親しい貿易相手国であり、アメリカに対しては何の脅威でもない』と、報告書に書くよう求めるべきだ。」
これは、国務省の役人がビルダーバーグのプロパンガンダ担当者を指して発言した内容である。
朝日新聞11月13日
2000年米大統領選 パウエル氏「出馬せぬ」背景に人種問題も?米国のパウエル元統合参謀本部議長は11日、訪問先のアイオワ州で記者団に対し、2000年の大統領選には出馬しないことを明言した。パウエル氏が一角を占めるとみられてきた共和党の大統領候補指名レースは、ブッシュ元大統領の長男のブッシュ・テキサス州知事やクエール元副大統領、ケンプ前副大統領候補らで争われる見通しだ。パウエル氏は湾岸戦争を勝利に導いた立役者で、軍の最高位を極めた黒人として国民的人気がある。 (後略) |